国内プログラムでは、これまで多数の修士課程のプログラムに受講者を合格させてきました。また様々なバックグランドでの学部生、卒業しての社会人の方が大学院に進み、その後のキャリアにつなげています。今回は、海外のプログラムも視野に入れている方々向けにイギリス修士プログラム(経済学中心)をご紹介します。

 

 

イギリスとアメリカの大学院プログラムの違い

海外での修士課程と言っても各国それぞれシステムが違っております。

まず、1つ目にイギリスですと修士のプログラム(修士課程で終えられるプログラム)に出願ができますが、アメリカの場合は殆どできません。これは経済学を含む多くの学問の分野でのプログラムで、イギリスとアメリカとの大学院は大きく違う点です。アメリカの場合の経済学を含む学術分野は(ほとんど)博士課程(Ph.D)に出願となり、直接修士課程に出願するというのがありません。

アメリカでの場合は博士課程での2年目の終了時の途中で修士課程での学位がもらえ、そのまま博士課程に行くのが前提です。通常そこでの2年間でプログラムが終わるということはありません。ですので、日本で学部を卒業していれば、そのままダイレクトにアメリカの博士課程に出願できるということになります。

しかしながら、形式上出願ができても、アメリカのある一定のレベル以上ですと、学部での成績(経済学と数学、統計はかなり良い成績をおさめること)、推薦状(有名な経済学者の先生)、できれば研究業績も揃えないといけません。それほど世界から応募者が殺到するため、多くは修士課程まで日本でやる方が多いです。

 

 

イギリスの修士課程プログラムの種類

一方、イギリスの方は、日本と同様に修士課程プログラムと博士課程プログラムが分かれております。またイギリスの修士プログラムはほとんどのところでtaught course(講義主体のコース)の通常1年間の修士プログラムが用意されています。

イギリスの大学院プログラムでは修士課程プログラムはtaught courseと、research course(研究主体のコース)があります。research courseは2年間でのプログラムが多く、これも大抵はPh.Dとジョイントしており、research courseの修士課程プログラムを単独で取得することはあまりなく、Ph.Dまでいくのが前提の場合が多いです。これは先程のアメリカのPh.Dプログラムと同様のケースです。それでも分野、大学によってはresearch courseの修士課程プログラムで準備しているところもあります。

ちなみにそれぞれの修士での学位ですが、このあたりも敬称が細分化されておりますが、まずは「Master of ○○○」となっているのが修士課程であり、大まかに以下のように修士課程での学位は分けられています。

taught course の場合
・MA (Master of Arts)
・MS, MSc (Master of Science)

research courseの場合
・MRes (Master of Research)
・MPhil (Master of Philosophy)

などがあります。これらの表記については、人文などのプログラムで与えられる修士号がMA、自然科学・社会科学の場合がMS,MScとなる傾向がありますが、このあたりは大学によって違ってきます。MPhilはオックスフォードやケンブリッジなどは、この表記を使っています。

 

 

LSEのケース(一例)

次に実際のケースをLSEを具体例として見てみましょう。以下は、LSEのEconomics  Departmentでの大学院での主要なtaught courseとreaserch courseで提供されているコース(学位)になります。(その他、他のイギリスの大学院のコースもそれぞれの大学位のHPでご確認下さい。)

【taught course】
MSc Economics →通常の1年間コース

MSc Economics (Two Year Programme) →taught courseだけど2年間のコース

MSc Econometrics and Mathematical Economics →通常の1年間コース

【research course】
MRes/PhD Economics →MResの学位は途中の2年次終了で与えられる(その後はPh.Dを続けるのが前提)

 

LSEではMSc EconomicsではMSc Economicsの他に経済学部ではない生徒向けに2年プログラムのMSc Economics (Two Year Programme)や、計量経済学、数理経済学により力を入れたMSc Econometrics and Mathematical Economicsがありますが、一般的なものはMSc Economicsとなり、これは1年で終えられる修士課程プログラムになり、LSEの場合はMScとなる学位になります。

ちなみに東大の修士課程プログラムでの学位を英語表記にするとMA in EconomicsとなってMaster of Artsの方になります。この辺りは大学で表記がまちまちなだけと思っておいてください。

research courseではMRes/PhD Economicsとして準備されています。先程、research courseの修士課程プログラムを単独での取得というよりは、Ph.Dの途中として準備されていて、MResの学位の取得を目指した出願はできません。

 

 

イギリスの修士を目指す選択肢もある

まずは大学院(修士)までを考えている方でしたら、その後のキャリアで修士で終えて働くケース、そのまま博士課程に行くケースなどがありますが、まずは修士まで行ってみたいという場合は、日本の大学院の修士過程、または日本と同じく修士課程が分かれているイギリスのプログラムなどは、進学先のオプションでもってみても良いかもしれません。経済塾EMS・東京学術ではいつでも質問、相談を受け付けております。