東京大学公共政策大学院(GraSPP)の審査・選抜で知っておきたいこと

東京大学公共政策大学院(GraSPP)の経済学(ミクロ/マクロ)での専門科目をする方への対策等や、受験ポイントをお伝えします。まずはどの大学院にも当てはまりますが、直近のパンフレットであったり、HP全体(入試要項だけでなく)をしっかり確認しましょう。知らなかった情報や、更新されており前とは違った情報もありますので是非確認することをおすすめします。

 

筆記試験・エッセイ

2023年度入学(2022年受験)以降での試験はどうなるか

2020年と2021年はコロナ感染症対策のもと入試方式に変更がありました。大きな変更点でいうとそれ以前まであった記述試験が2020年と2021年は行われず、その代わりエッセイの提出、また口頭試験が直接キャンパスでの対面での試験からオンラインに変更となりました。我々のところにも2020年と2021年での入試の際にも、この変更もあり様々なご質問や対策の相談がありました。

 

2022年の試験ですが、まだ現在この辺りの変更がそのまま続くのか、またコロナも落ち着き以前の形態に戻るのかはまだ、大学院の委員会の方でも決まっていないのが現実でしょう。この辺りは何か決まり次第、東大公共政策の入試HPにアップされる可能性がありますので、HPの入学情報は定期的に確認しておきましょう。

 

今の時点でですが、可能性としてありえることとして、いくつかケースに分けられます。

1. 来年はコロナの感染症状況がよくなった(または状況は変わらずだが新しい生活様式になった)場合で
→ 筆記試験が開始されるケース(エッセイはなくなる)

2. 来年もコロナの感染症状況が変わらない(または悪化)場合で
→ エッセイの提出(筆記試験はなくなる)

3. 来年はコロナの感染症状況がよくなった(または状況は変わらずだが新しい生活様式になった)場合でも
→ エッセイの提出(筆記試験はなくなる)

のようなケースが考えられます。来年の変更によっては今後の長期的な受験方式が変更になる可能性も考えられるます。というのも1.のケースですと、考えられるのは受験方式がもとに戻ったと考えられ、エッセイでの対応が一時的だったと考えられ2023年以降の試験でもコロナの感染症状況が収まった状態なら筆記試験が通常通りとしてあると考えられます。

また2.でも2020年、2021年と同様の状況でしたら、これもまたエッセイが一時的な可能性としてまた行われることもあります。

ただし、3.のケースですが、このような状況だった場合、コロナの状況が改善してもエッセイでの対応ということになったら、おそらく2023年以降もコロナ状況に関係なく(良くなっても悪くなっても)エッセイが続くのではと考えられます。どちらかと海外大学院への出願に近いかたちになります。

最終的にな決定には、おそらく公共政策の入試の委員会の方で、決めていくと思うのですが、様々な議論がされ決定されていきます。もしエッセイになった場合は、このエッセイ提出の入試期間で合格を決めて既に公共政策で学んだ生徒がそれまでの筆記試験があった2019年試験前の生徒と比べてもパフォーマンスが落ちなかった(またはそれ以上だった)場合などは、そのままエッセイになるかもしれません。

もし筆記試験に戻った場合は、やはりこれまでの基準のほうがメリットと委員会がみたということもできます。記述でのメリットは、特にそれまで(学部時)で経済学の単位を取ったことがなかったとしても、記述試験で結果を出せば、この受験生は経済学を理解できていると判断でき、もし経済学をメインで専攻してしておらずでも、幅広い層に合格のチャンスを与えることができます。

どちらにしても、もちろん良いのは(ここでは経済学(ミクロ/マクロ)での専門科目での受験を念頭においています)、授業も経済学でのものを多く履修し、良い成績をおさめ、筆記試験がきても、エッセイがきてもどちらにも対応できる場合でしょう。

エッセイでの試験になってしまった場合、若干不利になる可能性があるのが、学部時では経済学等を取ってはいないが、その後勉強して経済学の知識をつけた受験生です。この場合は筆記試験があれば自身の知識をつけたということを証明できるのですが、エッセイだけだとその辺りがしづらく、やはり成績表が重要になる可能性があるからです。

 

ご質問等があればお問い合わせページからご連絡ください。

 

このように色々なケースが考えられますが、どちらにしても、まずは記述試験の対策を始めましょう。というのもエッセイに限っては早ければ1,2週間で完成できます。またどちらにしても、求められるものが、課題の要項にもある通り、ミクロ経済学とマクロ経済(またはどちらか)の知見に基づき、書かなければならず筆記試験の対策は土台になります。ですので、アナウンスがあるまでは筆記試験について集中してやりながら、何かエッセイで書けそうな案も並行して考えるのがいいでしょう。

 

英語TOEFL

英語でのスコアはTOEFLのみとなります。平均点は下記になり、90点辺りまでスコアが取れれば問題ないでしょう。90点以上が取れれば、それでTOEFL対策を終え、記述対策に時間を費やすのが良いでしょう。もちろん、スコアが80点を切った場合でもこれまで合格の方はいますので、もし最終的にスコアが伸びなかったら割り切って提出をして、他のところでカバーするようにしましょう。

 

実施年 平均
2013年度入試 2012 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 85.7点
2014年度入試 2013 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 87.6点
2015年度入試 2014 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 84.8点
2016年度入試 2015 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 84.2点
2017年度入試 2016 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 87.4点
2018年度入試 2017 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 88.0点
2019年度入試 2018 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 88.7点
2020年度入試 2019 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 86.1点
2021年度入試 2020 合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 89点

 

筆記試験対策・難易度

過去問については、過去数年分は大学から取り寄せることができます。試験区分が経済学での専門科目はミクロ経済学とマクロ経済学になり120分でのテストになります。(下記リンクは問題文ででてくるキーワードになりますので実際の問題を見る前にご確認下さい。なお経済塾EMSではこれまで10年以上に過去問をチェックし、トレンドをみています。)

試験自体は計算問題もそこまで複雑でなくオーソドックスな問題がでますが、文章問題は注意深く読んで答えられるようにすることが大切です。合格点というものはありませんが、全問問題を解けるように目標をおきましょう。特に正誤問題では答えが1つでない場合が少し頭を悩ませますが、一つ一つの用語がしっかり定義されたものの理解があれば惑わされず解けます。

 

東京大学公共政策大学院(GraSPP) での過去問キーワード(経済学試験区分)