2024年9月向けの講座の募集を開始しました。

如水学院ー大学院進学者向け日本語学校

大学院進学者に特化した法務省告示校の日本語学校です。特徴は主に2つあります。第1に大学院受験に必要なN1取得を試験前に取得するカリキュラム、第2に大学院進学後に必要な教養を身につける学習素材で日本語能力を身に着けます。

大学院で良い研究をするには、各学術分野において良いとされているものを的確に把握し、それに基づいて学術的な貢献をする必要があります。「良いとされている研究」は分野ごとに異なります。例えば環境問題であっても環境学の研究と環境経済学の研究では研究対象は似ていますが、良い研究は異なります。この微妙な違いを見つけて自分の中で理解するには時として自分の「理想の価値観」の変更を余儀なくされます。それができないと学位を取るのは難しいです。

そのためには、学業を行う以前のベース(=教養)がとても重要です。幅広い教養をベースにすればいろいろな学術的知識を自分の中で分類してその分野が求める論文を目指すことができます。

この作業は難しく、賢いこと以外の力も必要になります。例えば東大の優秀な学生であっても不器用だったり、自己否定して価値観を変える勇気がなければ、目指す方向を定めることができず成果が出せないこともあります。絶対音感のごとく「個人の理想」=「社会の要求」である人は特にその能力は必要ありませんが、そのような人は少ないのが現状です。

教養はどのタイミングで身につくかは人それぞれです。同じ話を聞いても学生の時は全く響かなかったことが、社会人になって聞くと身にしみて理解できるということもあります。

如水学院での授業でも将来に役立つ教養を拾ってもらえるように、教育素材を選ぶ努力をしています。

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